(1)ジャパニーズアメリカン

2006年4月23日号

ジャパニーズアメリカンと

全米日系人博物館について

 

 日本で生まれても、親が日本国籍を持っていなければ日本人にはなれませんが、アメリカで生まれた子どもは、親の国籍や人種とは関係なくアメリカ人です。アメリカには日本人を祖先とする人(日系米人:ジャパニーズアメリカン)が80万人以上いて、その大半は北米大陸とハワイに集中しています。1800年代後半(日本で江戸時代が終わってから)渡米した日本人の子孫を日系二世(にっけいにせい)~三世(さんせい)とよびます。今では日系四世のバスケットボールチームが日本に遠征したり日本からの旅行者や駐在員がアメリカ社会で好意的に受け入れられたりしていますが、これらは日系米人が少数民族への差別と戦いながら『勤勉で優秀な理想的移民』という信頼をきずいてくれたおかげなのです。しかし、日本とアメリカの二つの祖国の懸け橋になった人々のことは教科書にものっていなくて日本ではあまり知られていないようです。

 今年度このコラムでは、日米の懸け橋となったことがらや人物を紹介します。

 LAロサンゼルスにはリトル東京という海外で最大の日本人街があり、東本願寺や高野山別院や禅宗寺など日本人の心のよりどころとなる神社仏閣がそろっています。その西本願寺旧館に1980年代、全米日系人博物館が開設されました。全米日系人博物館は日系米人の歴史と体験を、アメリカ史の大事な一部として人々に伝えることを使命としています。ロサンゼルスにお越しの節は、リトル東京の全米日系人博物館にぜひお立ち寄りください。


(2)最初の渡米者の墓

(3)錦衣帰郷:チャップリン秘書

(4)青い目の人形(友情の人形使節)



(5)日系人強制収容所

(6)米国への従軍

(7)日本への従軍



(8)ヒロシマの語り部:帰米二世

(9)新一世:日本食を世界へ

(10)アメリカ映画や舞台で活躍中